Pitchforkで好評価を得た、PANより2017年リリースのコンピレーションアルバム。
アルバムを通底してPAN独自のアンビエント哲学を提唱している。(民族としての)日本人が潜在的に持つ美意識、”物の哀れ”がモチーフだろうか。そのモチーフが持つ、ただそこにあるものが美しいという哀愁の理念は、イーノ的なアンビエントやサティ的なアンビエントに通づるものがありながらも一つの(そして重要な)エッセンスを残している。
Track.3″Limerence” Yves Tumorは特に聴いていただきたい。押し寄せるシンセの反復の波に重要なレイヤーとして加わるサンプリングとしてのスポークンワードは絶品。2020年代のオルタナティブを代表するYves Tumorの新たな一面を垣間見れる。
(店主)

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