説明不要の伝説的名盤〈Artificial Intelligence〉が30年ぶりに<warp>よりリイシュー。参加アーティストはAphex Twin, Richie Hawtin, Autechre・・・などため息が出るほどの豪華な顔ぶれ。
本作の登場はテクノ/エレクトロニカ シーンにとって重要な分岐路の誕生だった。のちに本作が敷いたレールはIDM(Intelligent dance music)というジャンルで呼ばれるようになり、レイブカルチャーの熱狂の中でこの<Intelligent>という要素が大きなカウンターとなった。
この、ある種の肉体性の乖離はクラブカルチャーの熱狂を多義的に捉え直したと言える。必ずしもフロアで踊ることを主目的としていない本作をはじめとするIDMはアンビエントを語る上でも避けて通れない。
一枚は手元に置いておくことをおすすめします。(店主)