“沈黙の次に最も美しい音”を哲学とするヨーロッパを代表する名門ジャズレーベルECM。
キース・ジャレットは96年に難病を患い、活動の休止を余儀なくされる。本作は闘病中の98年に録音された。
これまでの彼の作風とは一線を画し、強く激しい鍵盤の鳴りではなく、丁寧に一音一音を確かめるような穏やかで優しい音である。それは心身ともに疲弊した自身への治癒行為のように思える。
当初、闘病を支えた妻へのプレゼントとして作った非常にパーソナルな作品であったが、そのあまりにも美しい作品は世界中から評価され、今日のキース・ジャレットを表す重要なカタログの一つとなっている。
(店主)
Ambient/ Jazz

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