ロンドンのジャズ・シーンを代表するサックス奏者、Alabaster DePlume。即興的なスピリチュアル・ジャズ、エスニックな風味のある土着的なフォークが作者の得意とするスタイルだ。Carlos Niño、Makaya McCravenをリリースしてきたシカゴの名門レーベル、International Anthemより2020年が再発。
インスピレーションの源は多様だ。日本/ ケルトの民謡、エチオピア・ジャズのGetatchew Mekurya、はたまた、久石譲「天空の城 ラピュタ」のサウンド・トラック、がそれだと作者は語る。また、Pharoah Sandersの風味も感じ取れ、近年のアンビエント・ジャスの枠組みでも捉えることが可能だ。
サックス、ピアノ、ギター、チェロ、パーカッションが交錯するインストゥルメンタル作品としてパッケージされながら、存在感があるのは作者のサックスが描く、土着的なカルチャーを尊重したメロディだ。
作者は障害者の支援団体で働き、そこに住む人々と生活する中で、共に口ずさんだメロディをメモしていった。その素材が本作の起点になったという。実際にメロディを共作した人々がタイトルにあるCyとLeeだ。
剥き出しの根源的なメロディが掴み取るピュアなイメージは、整備された道を盲目的に歩み続ける私たちを、はたと立ち止まらせ、その美しさから求心的に道を先導する。
(店主)
#Ambient #Jazz #Folk

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