ドイツのPeter Kerstenによるソロプロジェクト、Lawrence。Kersten はDial RecordsやSmallvilleを創設し、数多くの優れたハウス・ミュージックを世に送り出してきた。それら楽曲を並べたときに、はっきりとした哲学が提示されていることに気づく。また、自身もKompakt/ Ghostly International 等から作品をリリースし、ハウス/ ミニマルテクノのシーンでは大きな存在感を示している。
本作は日本が産んだ偉大なレーベル、mule musiqよりリリース。時流とは独立した位置でカルチャーを生み出し続ける姿勢を尊敬する。Lawrenceは日本の文化に造詣が深く、日本に関するモチーフを楽曲のタイトルに使用することが幾度かあった。今作はmule musiqが運営するワインバー、STUDIO MULEからイマジネーションを得て制作されたアルバム。作者の他作と比較し、フロアユースなビート感は抑えられ、独立したアンビエント作品としてコンセプチュアルに仕立てられている。
Lawrenceの作品は過去から一貫して、親しみやすいうわものの連なりと、それらをビシッと束ねるビートが強い高揚感を産んでいた。今作では広がりのあるアンビエンスに比重が置かれ、存分に楽しむことができる。その一方で、浮遊するアンビエンスを額縁に入れる様、上品なビートが静かに際立っている。それらは程よい緊張と緩和を演出し、都会の親密な会話を静かに高揚させる。
(店主)
#Ambient #Electronic

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