Leaving Recordsの魅力的なリリースは続く。ドイツの打楽器奏者Joda Foersterと 作曲家Nick Kramer から成るユニット、J Foerster/N Kramer。同じくLeavingに見出された前作「Habitat (’21)」がアンビエント/ ニューエイジ シーンに与えた影響は非常に大きい。まろみのあるシンセの、余白のある置き方など共通項はありながら、前作の方が幾分ブライアン・イーノ的なクラシカルなアンビエントの流れを尊重しているか。その一方、本作の方がいくらか打楽器の印象が残り、気分が華やぐ。イーノよりはテリーライリーやGigi Masinを引用する方が近しいかもしれない。
このシリーズがイタリアの建築家Ettore Sottsassからイマジネーションを得ているという。デザインとしての洗練の極みがサウンド面だけでなく、アートワークにも滲み出ている。現行アンビエント/ ニューエイジ シーンにとって重要な一枚となることは間違えない。
(店主)
#Ambient #NewAge

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