デトロイトのRod Modell。直近にGigi Masinと共作した「Red Hair Girl At Lighthouse Beach (’23)」も話題を呼んだ。Rod Modellの過去作は4つ打ちのビート・ミュージックが中心。その中で、うわものの緻密な、広がりのある音が特徴的だった。本作はその抽象的な像を、とことん突き詰めたのだろうという印象を受ける。ビートはない。
そのRod ModellがリリースしたのはロンドンのAstral Industries。これが実に美しいレーベルなのだ。アートワークの統一感含め、深い深いドローンサウンドを軸に、固有の哲学を提示し続けている。
180g重量盤の二枚組。片面17分超の4曲収録。いや、むしろ”曲”という単位は適切ではないかもしれない。切れ間のないサウンドスケープを4章、収録している。
耳を開くだけで様々な音が聞こえてくる。鳥の声、雨のように粒立った音、風が揺れるような音、光が雲の隙間から降り注いでいるような音・・・。そこで、はっとする。仔細に眺めている間に、いつの間にか、没入していた。あらゆる重力に満ちた実務的な世界と、別の場所に移行される感覚は非常に心地が良い。しかし、残るのは表層的な心地良さだけではない。深い共感だ。それは、雄弁な言葉よりも、時として生きる糧となる。
(店主)
#Ambient #Drone

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