Nicolas Jaar や dOP をリリースしてきたフランスのレーベル、Circus Company。本作の作者、Ezéchiel PailhèsはそのCircus Company の軸と言っていい。Circus Company が一貫して持つ、深い色気とフロア・ユースなグルーヴ。それらは本作にも滲みながら、レーベルには珍しいピアノをメインにした作品となっている。ピアノのパーカッシブでタイトな側面もあれば、ほろりとしっとりと情感に訴えかける側面も垣間見せる。
長い間、クラブ・カルチャーに即した作品を世に送り出してきた作者。しかし、彼のキャリアの源流はクラシック音楽だったという。一聴すれば、その確固たる素養に本作が裏付けられていることがわかるだろう。
(店主)
Ambient/ ModernClassical/ Techno