カナダのピアニスト、Kara-Lis Coverdale。電子音響と実験的アプローチで名を知られてきた作者が、本作ではアコースティック・ピアノへと回帰する。
アルバムを流れるのは、9篇のソロ・ピアノ小品。けれどそれはクラシックの夜想曲でも、ポップなバラードでもない。打鍵のひとつひとつが崩れ、減衰し、空間に溶けていく。
Satie 的な抒情を思わせる瞬間がありつつも、Coverdale はほのかに倍音を強調し、音の端をぼかす。まるで時間そのものが緩慢に広がっていくかのように、ピアノの響きは聴き手を包み込む。Harold Budd や坂本龍一の系譜を継ぎながら、音の純度に立ち返り、そこから新たなアンビエントの鮮やかさを引き出している。
Recommended track : “Soft Fold 3/4”
(店主)
Ambient / Contemporary

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