“沈黙の次に最も美しい音”を哲学とする名門ジャズレーベル、ECM。2000年以降のECMを代表するピアニスト、トルド・グスタフセンによるトリオ作品。録音は2021年。彼の2000年前半から始まる長いキャリアの中で後期に位置する。多作と比較しても、彼が描くしなやかで甘美な曲線は、本作が最も際立っているのではないか。それはある意味では内面的な描写が特出しているとも感じる。ある側面では冬に濡れる大地のような重量、別の側面では春の兆しのような軽やかさまで、その表現の幅は見事。
(店主)
#Ambient #Jazz

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