アンビエントについて奥行きをもって知るためには映画音楽について考えを巡らすことがとても重要になるのではないか。
日本の映画音楽を語る上で避けて通れないのが巨匠、久石譲。
ジュゼッペ・トルナトーレに対するエンニオ・モリコーネのように宮崎駿の映画にはいなくてはならない存在だ。
今作は宮崎駿監督の漫画「飛行艇時代」を元に、1920年代のイタリアをイメージした作品集。いわゆるサウンドトラックとは異なり一つの作品として独立して楽しむことができる。
サックスが心地よく緩やかに伸び、豊かなメロディの流線を描く。その様は、薄暮の地中海を寡黙の覚悟を持って進むパイロットをありありと表現している。(店主)
#Ambient #Soundtrack