スコットランドのAndrew Wasylyk。過去作「Fugitive Light and Themes of Consolation (’20)」の評価は高く、彼の名を世に知らしめることとなった。モダンなジャズを下地とし、印象に残る美しい旋律が彼の作品の特徴の一つ。マルチ奏者として扱う音の選択肢も多く、品が良く華やかな演出は見事。本作は先述の過去作を元に再構築を施した、彼の最新作。原曲を尊重しつつ、新たな特徴に光を当て直す、その編集力も彼の特出したセンスなのだろう。レーベルは、スコットランドのAthens Of The North。Greg FoatやLinkwoodの他、美しいレアグルーヴを世に送り出してきた。
原型となった過去作「Fugitive Light〜」では主旋律が前面に出ていたのと比較し、本作では背景の音がより際立ち、丁寧に描かれている印象を受ける。それは、全体としてのイマジネイティブで抽象的な仕立てに繋がっている。例えば、清らかなストリングスは艶っぽく、幾重にも折り重なる様は幻想的だ。それらの音の装飾は、極めて純度の高い清流のようにしなやかに、はたまた気持ちの良い春の夜風のように爽やかに過ぎ去っていく。
(店主)
#Ambient #ModernClassical #Jazz

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