当店おなじみのUKのJazzレーベル、Gondwanaより。今作も格式高さと親しみやすさが両立した素晴らしい一枚。スペインのレーベル、Lovemonkから移籍後、初のフルレングスとなる。そのLovemonkからリリースの「Shamal Wind (’18)」ではGondwanaの創設者、Matthew Halsallとも共演。Gondwanaへの移籍の布石だったのだろう。また、その移籍がある種の転機になっているのか、作品が過去作と比較し、よりどっしりとしなやかな印象を受ける。彼のテナー・サックスは丁寧に情緒を描き、ある種の物悲しさを持ちながら、鮮やかに凛々しく物語を進めていく。また、パーカションの装飾がその景色に彩を加え、作品に奥行きを与えている。A4「Winter」から是非。
本作の後、GondwanaよりEPが発表されたが、多分に漏れず素晴らしい出来だった。Chip Wickhamを知るためにまず本作からチェックいただきたい。今後のGondwanaでの活躍が楽しみだ。
(店主)
#Ambient #Jazz

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