LAを拠点とするFabiano Do Nascimento。母国ブラジルのルーツ・ミュージックが軸にありながらContemporary Jazz、電子音楽を通過してきたギタリスト。アンビエントの重要レーベル、Leaving Recordsよりリリース。
本作ではエレキの印象的なモチーフが繰り返し点在する。十分にリバーブをかけ、少ない音数で、的確に真意をつく様は見事。多弦ギター、打ち込みのビートが演出として加わり、興味深い交わりを見せる。
自身の長いキャリアで培った過去作とは意識的にスタイルを変えたのだろう。インプロでアンビエンスなジャズとしてのベクトルは星野源との共演で大きな話題を読んだSam GendelやCarlos Ninoとの呼応かもしれない。時代を見通すオルタナティブだ。
2023/10 来日予定。400 Limitedの貴重な一枚。
(店主)
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