最初の数音で最高のバレアリカが始まったと理解する。同じくRush Hour から昨年リリースの「Dystopia」も素晴らしかったが、彼のキャリアの中では、いささか没入的であったのかもしれない。本作はもちろんその「Dystopia」を通過しながら、よりキャリア初期のディープ・ハウス的なニュアンスに回帰している印象を受ける。より開放的な音の方が居心地がいいフェーズなのかもしれない。ラテン/ フュージョン/ バレアリック/ ディープハウス/ アンビエント、まさにLars Bartkuhnらしい要素が存分に散りばめられている。
この清涼の音を浴びると、近くに風が流れることを意識する。ああ、こんなにも美しい風が私たちの側を流れていただなんて。
(店主)
Ambient/ Balearic

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