アンビエント/エレクトロニカの重鎮 <Loscil> の代表作。
丸みのあるマットな質感のキックとドローン的なアプローチのシンセ音の反復がこのアルバムのイメージを決定づけている。
エンドレスフォール、一つのメタファーとして「雨」ととらえても違和感はないだろう。春、静かに濡らす春雨、明るい空に降るにわか雨、夏の午後の夕立。雨にはさまざまな物語がある。ただ、それらに共通しているのは、雨が全ての人々に平等に降るということだ。雨の音は分け隔てなく私たちに深い安らぎを与える。この作品にはそのような効能がある。
(店主)