アンビエント・テクノ/ハウスを代表する存在、Move D。オリジナルは2006年、CDのみのリリースであった。今作はドイツのレーベル、smallvilleによるアナログ化。Julius Steinhoff, Lawrenceが中心となり発足したsmallvilleは、優れたDeepHouse、Ambientをリリースし、アートワークの統一感含め洗練されたレーベルだ。
数多の有名レーベル, Warp/ Modern Love/ Aus/ Mule Musiq 等からリリースしてきたMove DことDavid Moufang。扱うジャンルの幅は広いものの、根幹にあるアンビエント・テクノ/ ハウスの軸は長いキャリアで全くぶれていない。代表作「Kunststoff (’94)」の持つDeepな音像は今作でも健在。もう一人、ドイツのBenjamin Brunn。Move Dとの共作は過去に幾度か。本作で印象的な細かな音の装飾、ストイックなグルーヴは彼の貢献だろう。
本作の細部までじっくりと眺めているうちに、その逆らうことのできないDeepなグルーヴに陶酔する。その大きな存在は大海を思わせ、自分の意識はそこに浮遊する生き物の様に不確かだ。その大海に身を預けていると、自分という存在が薄まっていく快楽がある。
(店主)
Ambient/ DeepHouse

![Move D & Benjamin Brunn - Let's Call It A Day [2LP]](https://harunoame.com/wp-content/uploads/2023/12/D86E4C6E-6D85-43DA-95A4-AB6A0210D75D.jpg)
![Lea Lisa - Poem For The Lost Souls [2x12inch]](https://harunoame.com/wp-content/uploads/2024/06/FullSizeRender_VSCO-7-280x280.jpg)
![Jacy - One Kiss [12inch/ EP]](https://harunoame.com/wp-content/uploads/2025/04/IMG_4524_VSCO-280x280.jpg)
![Lis Sarroca - Untitled Thoughts [12inch]](https://harunoame.com/wp-content/uploads/2024/11/IMG_2464_VSCO-280x280.jpg)
![Frank & Tony - After All [12inch / EP]](https://harunoame.com/wp-content/uploads/2025/08/IMG_6509_VSCO-280x280.jpg)