アンビエント・テクノ/ハウスを代表する存在、Move D。オリジナルは2006年、CDのみのリリースであった。今作はドイツのレーベル、smallvilleによるアナログ化。Julius Steinhoff, Lawrenceが中心となり発足したsmallvilleは、優れたDeepHouse、Ambientをリリースし、アートワークの統一感含め洗練されたレーベルだ。
数多の有名レーベル, Warp/ Modern Love/ Aus/ Mule Musiq 等からリリースしてきたMove DことDavid Moufang。扱うジャンルの幅は広いものの、根幹にあるアンビエント・テクノ/ ハウスの軸は長いキャリアで全くぶれていない。代表作「Kunststoff (’94)」の持つDeepな音像は今作でも健在。もう一人、ドイツのBenjamin Brunn。Move Dとの共作は過去に幾度か。本作で印象的な細かな音の装飾、ストイックなグルーヴは彼の貢献だろう。
本作の細部までじっくりと眺めているうちに、その逆らうことのできないDeepなグルーヴに陶酔する。その大きな存在は大海を思わせ、自分の意識はそこに浮遊する生き物の様に不確かだ。その大海に身を預けていると、自分という存在が薄まっていく快楽がある。
(店主)
Ambient/ DeepHouse

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