Radiohead – Kid A [2LP]

¥3,930

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この作品をアンビエントとして捉えることに違和感を感じる方もいるかもしれない。今作がリリースされた2000年、トム・ヨークはAphex Twin/ AutechreなどのAmbient/ IDMに傾倒していたという。その影響もあってか前作「OK Computer (’97)」で取り入れたエレクトロニクスは本作で加速し、初期の代表曲「Creep (’92)」から続いた印象的なギターサウンドはほぼ姿を見せない。彼にとってAmbientは、硬直化した既存のロック・フォーマットにとって、新たな表現方法になったのだろう。また、彼の持つ内省性、抽象的な思想の機微を表現するのに相性が良かったのかもしれない。
その一方で、既存のフォーマットに対するアンチテーゼ(もしくは自己批判)ではあったのだけれど、ロック・バンドが普遍的に持つ時代への批判性は変わらず持ち合わせている。間接的な幾重にも折り重なる比喩表現ではあるのだけれど。

今作のリリース時、様々な評価があったという。この新大陸発見に、ある人は戸惑い恐れ、ある人は胸を躍らせた。確かに新時代の到来だった。奇しくも、今作が発表された後、世界は911をきっかけとした新たな混沌に移行していくのだが。
2000年代を象徴するポップ・ミュージックであったことは間違えない。

(店主)

#Ambient #Rock #IDM