朝の静けさは誰にも平等に訪れる。目を覚まし、生まれたてのみずみずしい感性で、陽の煌めきや力強い芽吹きに感動することができたのならどんなに素敵なことだろうか。このStill Wayはそのような美しい朝のような音楽だ。
オリジナルリリースは1982年。高田みどり「Through Looking Glass」、吉村弘「Green」と並び日本のアンビエントが再評価されるきっかけとなった歴史的名盤。
アートワークは吉村弘。高田みどりや芦川自身がライナーノーツを執筆。鍵盤打楽器やピアノの演奏に高田みどりがクレジット。
また、エリック・サティやブライアン・イーノに本作のイマジネーションを得ていると明示しており、ピアノ/ ハープ/ 鍵盤打楽器の編成でミニマルな様式が統一されている。
そして、そのミニマルな質感は、乱暴に削り落とした無機質な印象ではない。血の通った、純粋な好奇心がもたらす優れたデザインの到達点だ。
（店主）
#Ambient #Minimal #ModernClassical
