アンビエント・ジャズの中心的な人物、Joseph Shabason。信頼を置くSSWのNicholas Krgovichとの共作、2022年リリース作品。500部限定、Sea Blueカラー盤。2年前にリリースの「Philadelphia」とはある種の地続き。M. Sageも参加した最新作への前兆とも言える。その一方で、爽やかで軽快なバンド・サウンドは本作固有の点だ。前作にはアーティスト・クレジットされていたChris Harris が演奏には参加しているものの、Shabason & Krgovichというクレジットに。作品の序盤から光るShabasonのメロディ・ワークに一瞬にして心を掴まれる。柔らかな音の質感と共にShabasonの代名詞だ。Krgovichのボーカルは、決して強く主張せず、楽器たちと親密に協調する。ShabasonとKrgovich、二人の仲睦まじさが、微笑みが溢れるように本作に滲み出ている。
(店主)
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