細野晴臣によるプロデュース。オリジナル・リリースは1983年、デビュー作。ヒカシューのメンバーだった井上誠/ 山下康によるユニット、Inoyamaland。数々の名盤を蘇らせてきたWRWTFWW Recordsによる貴重な復刻。当時のオリジナル・テープによるリマスタリングで安心のクオリティ。
「Danzindan-Pojidon」というタイトルは、山下康の幼少期に友人が「ダンジンダン・ポジドン！」と言いながら遊んでいた原風景にインスピレーションを得たという。作者固有の神秘性が付加されている。録音方法もユニークだ。細野晴臣の提案で「水を張った水槽の中にマイクとスピーカーを取り付けて録音した」という。独特の澄んだ響きはこれに起因する。
本作を皮切りに数多くの環境音楽を作品として残しながら、商業施設/ 博物館/ 公園 など様々なパブリック空間のサウンド・デザインも手がけている。同時代的に活躍した吉村弘と進む方向性やアンテナの張り方には親和性がある。国産アンビエント/ ニューエイジの再評価が進む中で必ずチェックしておきたい名盤。
(店主)
#Ambient #NewAge
